人に被害を及ぼす昆虫類・ネズミ・微生物などの有害生物の活動を、人の生活を害さないレベルまでに制御する技術を「ペストコントロール」と言います。
そもそも病原菌の存在を知らなかった昔、ヨーロッパで何回も大流行した黒死病・ペストの対策として、
原因菌であるペスト菌を制御するために、ペスト菌を媒介するネズミやノミなどを駆除をしたのがペストコントロールの始まりです。
「ペスト」という言葉はその後、「厄介者」や「害虫」、「有害生物」という意味でも使われるようになりました。
ネズミ、ゴキブリ、ハエ、蚊、ダニ、ハチ、トコジラミ、ヒアリなどは一般的な害虫獣として代表的なものですが、
他にも人間に対して有害・不快なカビやウィルスなどを含めた生物も「ペスト」と総称されております。
近年においては新型コロナウイルス感染症、鳥インフルエンザ、デング熱、豚熱など感染症被害はクローズアップされ、新興感染症のリスクは地球規模まで拡大しつつあります。
それらがもたらす疾病を未然に防ぐための使命もペストコントロール業者は担っており、当時鳥インフルエンザが京都府にまで発生した頃は、当社も消毒業務に携わらせていただきました。
さまざまな有害生物を、一匹も残さずに全滅させるためには現実問題たいへんな苦労を要します。
大きな生態系としての視点でみても、有害生物の全滅を目的とするよりも、あくまで人に害のないレベルに押さえ込めば良いという考え方を優先し、これを「ペストコントロール」と呼んでおります。
ペストコントロール従事者は一般家庭や公共施設、事業所などの害虫駆除のような身近なものから、水害等の自然災害後の消毒作業、感染症発生時の薬剤散布のような規模の大きなものまで幅広くかかわっております。
近年では、インバウンドの増加による新たな外来生物等(ヒアリなど)の防除ニーズも増えてきております。時代の流れにつれて、薬剤散布においても環境への影響を配慮し、状況に応じて環境に負担をかけないように有害生物を抑制する防除方法も求められてきております。
それだけでなく、ペストコントロール従事者は防除・駆除にあたるためにお客様の元へ訪問し、直接やりとりもしますので、お客様の信頼を得ることもとても重要なことです。
当社は行政からの鳥インフルエンザの消毒業務や保健所、役所からの依頼も受けているペストコントロール事業者で60年続けてまいりました。
対象となる生物の生態に関する知識はもとより、防除に関する専門的な知識と経験があるペストコントロール従事者が誠意をもって対応いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。